「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~

ジョフロワに依頼される

 カフェは、朝食を食べに来た人たちでいっぱいである。

 わたしたちは、店内の奥まった席についた。

 木製の柱の陰になるこの席なら、カフェの外はもとより店内の他のテーブル席からも見えにくい。

 この席を、無意識の内に選んでいた。

 エルキュールだけ朝食を頼んだ。ジョフロワが言うには、エルキュールは宿屋で食べたらしい。それなのに、また朝食を食べようというから驚きである。もちろん、ジョフロワとわたしはレモネードだけにした。

 とはいえ、わたしもまた朝食を食べたにもかかわらず食べたかったのだけれど。

 しかし、そこはさすがにマズいと思った。いろいろな意味で。

 だから、レモネードだけにしたのである。
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