「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~

屋敷を飛び出して……

「侯爵夫人。わたしのこと、知っているわよね?」

 フェリクスの愛人が突進してきた。が、わたしは身動き一つ出来ない。

「わたしのこと、フェリクスからきいているわよね? だから、自己紹介なしで大丈夫よね?」

 彼女は、手を伸ばせばすぐ届く位置で急停止した。両手を腰に当ててわたしを見おろすその姿は、迫力と威圧感満載である。
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