「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「なにが侯爵だ。なにが将軍だ。あんな男が軍を統率しているなど、とてもではないが信じられない。というか、男として、人間としてどうかというレベルだ」

 ジョフロワは、赤の他人のわたしのことでますます熱くなっていく。

(だけど、どうして? わたしのことで、どうしてこんなに怒っているの?)

「出来ることなら、きみにかわってわたしが直接あいつをぶっ飛ばしてやりたい。物理的にぶっ飛ばし、蹴りを入れ、けちょんけちょんにしてやりたい。精神的には、責め、脅し、追いつめたい。最終的には、泣いて許しを請わせてやりたい」

 美貌を真っ赤に染め、力説しているジョフロワ。

 その勢いにちょっとひいてしまった。
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