「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「病院をご覧になっていかがでしたか?」

 そのように。

「最後に話しをさせてもらったのは、いずれもアムラン王国からやって来た患者でした。ジラルデ帝国人ではなく、です」

 ジョフロワの言葉に無言で頷いた。

 その通りだからである。彼が最後に話しこんでいたのは、たしかにアムラン王国からやって来た患者たちだった。
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