僕と永遠を誓いましょう
「当日に着る衣装などをこれから選ぶ形でよろしいですか？」

「はい！大丈夫です！」

苺ではなく、咲良が元気よく答える。優しげに微笑む真冬に対し、苺は「あの」と口を開く。

「私、左腕に火傷の痕があるんです。ドレスは無理ですよね？白無垢しか着れないですよね？」

白無垢や色打ち掛けが決して嫌なわけではない。しかし、ドレスへの憧れの方が大きすぎるため、着られないかもしれないという悲しみが苺の胸の中に広がっていく。

「大丈夫です。今のウェディングドレスは、袖がついているデザインのものもあります。春川様に似合う素敵なドレスがきっと見つかります。一緒に探しましょう」

優しい声に、眼差しに、苺の目から涙が零れ落ちる。そんな苺の背中をさすりながら、「ね？言ったでしょ？」と咲良が優しく微笑んだ。

「では、ドレスを選びに行きましょうか」

真冬が立ち上がり、苺も胸の高鳴りを感じながら立ち上がった。



それぞれドレスを選んで数日後、苺と咲良はヘアメイクをしてもらい、一人ウェディングをした。苺はロングスリーブの綺麗なドレスを着て、咲良と盛り上がりながら写真を撮った。
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