りんご飴の熱

甘いぶどう飴



「絵美、次は何食べよっか〜」


「私りんご飴食べたい!」


「あたしぶどう飴がいい!」


ちょうどフルーツ飴の屋台を見つけた。


「あ〜!ごめんねお嬢ちゃん、りんご飴さっき売り切れちゃったんだ。」


えぇ〜〜ショック。
でもしょうがないか。


「じゃあ私もぶどう飴ください。」


2人でぶどう飴片手に座れる場所を探す。


時間的にこれ食べたら帰らないとかな。


「んん〜、なかなか座れそうな場所ないね、、、、あっ!」


「どうしたの?」
 

はなちゃんの目線の先を見るとクラスメイトの男子達が。


そのうち1人がはなちゃんの彼氏くんだった。


この夏祭りは2日間あるから、2日目にデートの予定なんだって。


2人とも友達とも遊びたいからって、恋人と友達両方大事にする素敵なカップルです。


「はな、、浴衣めっちゃかわいいな!!!」


「ちょ!人前でやめてよ!!」


ひゃぁラブラブだあぁ


お化粧とは違うピンクに頬を染めたはなちゃんはすごく綺麗だった。
 

いいなぁ、私もはなちゃんみたいに、、


って相手がいないんだけど、


一瞬、なんでか勇輝の顔が頭に浮かんで誤魔化すように頭を振った。


「なにしてんのお前。髪、崩れるぞ。」


え?!勇輝?!


「びっくりしたなんでいるの?」


「はぁ?さっき会った時、待ち合わせって言っただろ。」


そ、そうだった。


頭の中に浮かんだ顔が目の前にあってびっくりしちゃったよ。


スペースに余裕があったから座らせてもらってぶどう飴を食べる。


はなちゃんは彼氏くんの隣に、私はなぜか勇輝の隣に。


「あ、そうだ聞いてくれよ〜。勇輝ってば待ち合わせにめっちゃ遅刻してきたんだぜ?」


「、、わざわざ言うなよ。」


「だって時間も場所もお前が決めたのになんで1番遅れてくるんだよって話じゃん!」


待ち合わせ、、


もしかしてはなちゃんが言ったとおり、私の側にいてくれてたのかな。


「うるせーな、射的で当てた景品のゲームで許すって言ってただろ。」


「え、勇輝くん射的当てたの?すご〜い!」


そういえば勇輝、射的得意だったな。
 

「でもあれゲームじゃなくてゲーム型貯金箱だったじゃん!誰が使うんだよ!」


「あはは!まじ?見せて見せて!」


「ふふふっ、それでデート貯金でもしたらいいんじゃないかな?」


「さっすが絵美!それいいね!」


「えぇ〜〜、、っとそろそろいい時間だな。」


「あ、そうだね。帰らないと。」


ぶどう飴の串をゴミ箱に捨ててそれぞれの帰路に進む。


はなちゃんは彼氏くんが家まで送ってくれるから会場の近くでお別れ。


私は何も言われてないけど勇輝が隣にいたから送ってくれる、、のかな。


まあ家隣なんだけど。


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