黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
私の目の前のソファーに座っているのは王子様で、その斜め隣に神殿長様。
もうひとりの神殿の人はソファーの後ろで立っていて、護衛の人は入口の方にいる。

皆さんの髪や瞳の色と顔立ち、そして外の街並みを見てもやはりここは日本ではなさそうだった。
…こんな良い人そうな人達が私を誘拐してここに連れて来た?
そんな訳がないよね?
じゃあ助けてくれたとか?
言葉が通じるのはなぜ?
あと、聖女として降りて来たってどういうことだろう?

「ミオ様、この状況を把握していただくのにこちらを」

うーんと考えていたところに、王子様から声を掛けられた。

「え?」

テーブルの上に出してくれたのは、少し色褪せた手紙。

「こちらは前聖女様が次の聖女様に宛てた手紙です」

「次の?」

「はい。私達からの説明を聞いただけではとてもこの状況を把握できないだろうと。前聖女様は自分は直接会うことができないから手紙を残すと」

「前聖女様が…」

私は手紙を手に取り、読み始めた。


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