黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「会ってどうすればいいのかしら」

「……とりあえずはいつも通りでよろしいかと」

「あっ!声に出してた?」

「フフフ。はい」

「恥ずかしいなぁ。でもそうか。いつも通りね」

うん。とりあえず、それでいいかも。
まだゆっくりとこの気持ちに向き合いたい。
だって、好きな人ができたのは初めてだから。

「それとシェリーナとは私のことでございます」

「え!?」

「ウィリアム様と年齢が近い令嬢だからと名前が上がっていたのでしょうが、私とウィリアム様は絶対にありえませんので」

「ありえない?」

「ええ」

力強く頷かれてしまった。
でもそうなんだ…少しホッとした。

「それにしてもミオ様があんなにお酒を飲めてしまうなんて驚きましたわ」

「あ!久し振りだからって飲み過ぎちゃったね…。アハハ…」

「最初にお飲みになられていた物もお酒だったのですよ」

「え!? ジュースじゃなかったの!?」

「フフフッ!」

食事も終わってシエナ様を扉の前まで送る。

「この後はお部屋でお休みされる予定ですね。では本日の護衛をする兄にも伝えておきます」

「うん。いろいろありがとう、シエナ様」

流石にこの痕が見える状態じゃ外に行けないしね。
まだ二日酔いだし部屋で過ごすことにした。

「……ミオお姉様、お部屋でお休みされていらっしゃっるの? お顔色が悪いわ!体調が優れないのですか!?」

「王妃様とソフィー様!」

お二人が扉の近くまで来ていた。
ストールを掛けてお化粧や髪のセットもしていない私を具合が悪いと思ったようだ。

「それは大変だわ!医師を呼び、診ていただきましょう」

王妃様のその言葉にギョッとして、動き出した王妃様の侍女の方にも聞こえるように制止する!

「な、何でもありません!!」


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