【web版】転生もふもふ令嬢のまったり領地改革記 ークールなお義兄様とあまあまスローライフを楽しんでいますー
お義兄様は頷くと、ワイングラスに赤ワインを注ぎ、ライネケ様に手渡した。
ライネケ様は無言で受取り、クンと匂いを嗅ぐ。
≪良い香りだ≫
満足そう頷くと、お義兄様は嬉しそうに頬を緩めた。
私もつられて微笑んでしまう。
なみなみと注がれた赤ワインをライネケ様はユックリと、しかし一気に流し込んだ。そうして、口の端に零れた赤ワインをベロリと長い舌でなめる、その姿は人と思えぬ様子で、不可思議で色っぽい。
思わず見蕩れる私を見て、ライネケ様は妖艶に微笑んだ。
≪旨かったぞ。ルネ。お前が踏んだだけはある≫
このワインは神殿に捧げるために、みんなで作った物だ。秋に実ったワインを樽に集め、みんなで踏んで果汁を搾った。
「みんなでブドウの汁まみれになって楽しかったです!」
足の裏は今でのブドウの感触を覚えている。