ブランカ/Blanca―30代女性警察官の日常コメディ
「加藤はすっごく真剣に悩んでたんですよ」
――いや? そうでもないよ?
「売場を行ったり来たりして」
――レジの場所が分からなくて。
「俺と岡島のチョコなんて適当に選んでたのに」
――それは事実。
「チョコを選んで、それを手に取った時にはにかんだ笑顔していたんですよ?」
――多分それは自分用に買った高級チョコです。
「上司に渡すチョコレートを真剣に悩んでたんですよ? そんないじらしい部下に二万くらいは良いじゃないですか」
――さあ、上司のチンパンジーよ、答えをどうぞ!
「しょーがねぇーな! 買ってやるよ!」
――チョロい。チョロ過ぎる。
私は初めて、チンパンジーが上司で良かったと思った。
――いや? そうでもないよ?
「売場を行ったり来たりして」
――レジの場所が分からなくて。
「俺と岡島のチョコなんて適当に選んでたのに」
――それは事実。
「チョコを選んで、それを手に取った時にはにかんだ笑顔していたんですよ?」
――多分それは自分用に買った高級チョコです。
「上司に渡すチョコレートを真剣に悩んでたんですよ? そんないじらしい部下に二万くらいは良いじゃないですか」
――さあ、上司のチンパンジーよ、答えをどうぞ!
「しょーがねぇーな! 買ってやるよ!」
――チョロい。チョロ過ぎる。
私は初めて、チンパンジーが上司で良かったと思った。