ブランカ/Blanca―30代女性警察官の日常コメディ
 パンツの話は、白に見える薄いピンクのパンツが一番良いと話がまとまり、二人は笑いながら握手をしている。
 セクシーランジェリーはどうなのかと聞くと、松永さんから「お前は何も分かってない」と睨まれた。

 ――なぜだろうか。

 その時、個室に向かってくる足音がした。
 この足音はアイツだ。「お疲れさまです」と言って個室に入って来た男と目が合った。

 その男、岡島直矢。
 インテリヤクザの格好だが、歩き方が昭和のチンピラのままだから松永さんに頭を引っ叩かれた後、私の隣に座るよう指示されて座った。

「リナ、相手してやれ」

 偽ザイル松永はどこまで意地悪なのかと思ったが、隣に座るデレた顔をした馬鹿に付ける薬は無いんだな、と改めて思った。
< 91 / 257 >

この作品をシェア

pagetop