視界に、火花が散る。
てかこいつ、何のために俺たちのところまで来たんだ?

大ニュース、だっけか?

まあ俺には関係なさそうだし、スルーだな。

それに迅が毎回大ニュースっていうやつはろくでもないことばっかだし。


「いいから迅くんはうるさいから黙りなよ。そうじゃなきゃいつまで経ってもモテないよ」

「うっ……モテるやつに俺の気持ちなんかわかるかよッ!!」

「はあ? なんの話~? とりあえず迅くんは黙りなよ。うるさいだけなんだから」

「うぅッ! でもッ今回は本当に大ニュースなんだよ! 聞いてくれよぉ……!」

「はあ? なにその声。きも。てかまた泣き真似? 痛いよ、迅くん」


迅の二度目の泣き真似に顔をしかめてドン引きする唯。

……正直俺も引いている。

でもさすがにかわいそうだと思うから、思うだけにしておこう。
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