王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××
王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××

1.王家の影として潜入します!

――『王家の影』
それは、表で動く王家の裏側を守る役目。

ある時は密偵となり、ある時は工作もする。
危険を伴う事も多いのに、“影”である以上その功績が認められる事もない。

必要なのは忠義心のみ――


私ことクリスティナ・ダフネはそんな『影』を担うダフネ伯爵家の長女であるのだがー⋯


「どうして私には何の任務も与えられませんのぉぉ!?」

成人の儀もとっくに終えた19歳、兄は既に他国で情報を集めるなど活躍している。

「お兄様が16歳の頃には既に影としての仕事を始めたと聞いておりますのに⋯」

“どうして⋯!!!”

「私に魔力がないからですの⋯!?」
しかし魔力がある人も、魔法を使える人も少数。
確かに任務に行く兄はいつも魔法で髪色を変えたりはしていたがー⋯


「魔道具だってあるのに⋯」
魔法を使える人が少ないからこそ、魔道具が発達したこの国では、多種多様な魔道具が揃っており魔法が使えなくても何も困らない。


「だったら、どうしてですのぉぉお!!!」

悔しくて歯痒くて、気付けば私は枕を噛みながらベッドの上でごろごろと転げ回る日々⋯だったの、だが。


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