王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××
どこかたじたじしているメイドを不思議に思うが、その答えを導く前にどうやら目的地に着いたようで。
「⋯ここがディーデリック様の寝室でございます」
「畏まりましたわっ!!!」
「お声ぇ⋯!」
――そうなのだ。
てっきり兄と恋仲なのかと思ったディーデリック様だが、どうやら兄の片想いだったらしく。
“私が王家の影として見極めて見せますわ!次期宰相様の、女癖を!!”
メイドに任せろと言わんばかりの笑顔を向けた私は、そっとディーデリック様の寝室に潜入する。
室内はもっとシンプルなのかと思ったが、至るところに薔薇が飾ってあった。
「まぁ!この薔薇は王家の庭園にしかないと言われる貴重な薔薇じゃないの。とてもいい香りだわ⋯」
まるで誰かを迎えるようにあつらえられた部屋を見渡し考える。
“もしかして⋯”
「本当に色んな女性を連れ込んでるってことなのかしら⋯!!?」
「げふっ、ごふっ!」
「!?」
突然咳が聞こえ、部屋を眺めていた私は慌てて彼の側まで駆け寄った。
そして暫く彼の寝顔をじっと見つめー⋯
「⋯ここがディーデリック様の寝室でございます」
「畏まりましたわっ!!!」
「お声ぇ⋯!」
――そうなのだ。
てっきり兄と恋仲なのかと思ったディーデリック様だが、どうやら兄の片想いだったらしく。
“私が王家の影として見極めて見せますわ!次期宰相様の、女癖を!!”
メイドに任せろと言わんばかりの笑顔を向けた私は、そっとディーデリック様の寝室に潜入する。
室内はもっとシンプルなのかと思ったが、至るところに薔薇が飾ってあった。
「まぁ!この薔薇は王家の庭園にしかないと言われる貴重な薔薇じゃないの。とてもいい香りだわ⋯」
まるで誰かを迎えるようにあつらえられた部屋を見渡し考える。
“もしかして⋯”
「本当に色んな女性を連れ込んでるってことなのかしら⋯!!?」
「げふっ、ごふっ!」
「!?」
突然咳が聞こえ、部屋を眺めていた私は慌てて彼の側まで駆け寄った。
そして暫く彼の寝顔をじっと見つめー⋯