五十嵐くんに、食べられそうです。
そう言って、翔くんは胸の下に回していた腕を離して私の顔の方に手をかけると、翔くんの方を向くようにゆっくり顔を傾けさせられた。
肩越しに私を見つめる翔くんと至近距離で見つめ合う。
目元にあるホクロが相変わらずセクシー。
二重まぶたの大きな目にじっと見つめられて、胸のドキドキがますますおさまらない。
「俺もさ、早く紗英に会いたくて、部活終わってソッコー寮に帰ってきた。」
そんなことを言われてまたキュンとする。
「…暑い中、部活お疲れ様。」
「ありがと。」
そう言うと、翔くんが顔を近づけて来たので、私はゆっくり目を瞑った。
同時に、翔くんの柔らかい唇が私の唇に優しく重なる。
1度離して、また角度を少し変えて唇が重なる。
何度も唇を重ねた後、翔くんは私の頬に1度口づけして、今度は首筋に口づけてきた。
くすぐったくてまた身をよじらせたけど、翔くんの腕はまた私の胸の下に回されて、私を抱きしめたまま、離してくれない。
背中に差し込まれていた手がまた動き出し、今度は下着を辿るようにして動く。