愛を私にください 〜愛されたい姫〜

教室にて

ガラッ。

教室に入ると
視線、視線、視線、視線。

それは好奇、嫉妬、怒り、憎悪など、
様々。

気分悪。
ガタッと席についた。
机には無数の落書き。
死ね 消えろ カス
…さっきのラブレターのときも思ったけどいじめっ子にはこの3つの単語しか無いのかな?☆

「…スミレ、眠い…。」
音夢が私の服の裾をクイッと引っ張って言った。

か、可愛いッッッ‼‼
いや、もう、天使かッッ⁉!

コテン。
私の膝に何かが乗った。
おそるおそる見るとそれは、音夢の頭。

ポクポクポク…。((思考停止中・

これが…。
膝枕というやつか…‼
恥ずかしい…。
けど
音夢が可愛いっっ‼
欲に抗えず私はずっと音夢の頭を撫でていた。
…もしかしたら音夢は、気を使ってくれたのかな。
私がいじめられてることに。
もしそうだったら
「音夢、ごめんね。」
音夢に気を使わせている私はサイテーだ。
音夢たちまで巻き込んだらだめだ。
私一人で解決しないと。
友情なんて、
浅くて脆くて、
―すぐ壊れてしまうんだから。
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