あしたのあたし
第一章 優しい人
ジュン
「いっけない、寝坊した!」
あたしは自らのチョップで止めてしまったらしい目覚まし時計を引っつかみ、時間を確認する。
「…やばい…かも」
時計の針は7時半を指していた。普通に出るには十分過ぎる時間なのだけど。なのだけど…、今日は初めての手作り弁当を持っていく約束をしていたんだ。当然今から料理なんてしてたら間に合わない。
「どうしよう…。おかずは全部冷凍食品でいいかな…」
その手作り弁当が自分のものならば迷わずそうしていただろう。だけど、お弁当を渡す相手はあたしの彼氏。それも初めての。初めての彼氏に初めて作ったお弁当が冷凍食品なんて、末代までの恥だ。
「考えてたって料理はできない! 今回は冷凍食品でいいや!」
あっさりと恥を捨てるあたし。でも、きっとゆるしてくれる。あたしの彼氏はそんな人なんだ。
あたしは自らのチョップで止めてしまったらしい目覚まし時計を引っつかみ、時間を確認する。
「…やばい…かも」
時計の針は7時半を指していた。普通に出るには十分過ぎる時間なのだけど。なのだけど…、今日は初めての手作り弁当を持っていく約束をしていたんだ。当然今から料理なんてしてたら間に合わない。
「どうしよう…。おかずは全部冷凍食品でいいかな…」
その手作り弁当が自分のものならば迷わずそうしていただろう。だけど、お弁当を渡す相手はあたしの彼氏。それも初めての。初めての彼氏に初めて作ったお弁当が冷凍食品なんて、末代までの恥だ。
「考えてたって料理はできない! 今回は冷凍食品でいいや!」
あっさりと恥を捨てるあたし。でも、きっとゆるしてくれる。あたしの彼氏はそんな人なんだ。