逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
「いったい、なんの話だ」
 アーロンが訳が分からず問いかける。

「あなたも、いいわね」
 今度はラナに聞いた。
 ラナもうなずく。

 ソフィーはほっとしたように、
「今はラクレスの領主はいないわ。でも私が父に代わって承認します」
「・・? なんの承認だ」

「二人の結婚を、よ」
「けっこんだと?」
「ええ。この生まれてきた赤ちゃんの父親は、デイズあなたよね」
 
 デイズが再びうなずいた。
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