逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
侵攻
 国境沿いが静まり返っていた。

 ラクレス隊が異様な状況を感じていた。
 いつも飛び交う鳥の姿もない。

 隊長であるガイが全隊員の集合を命じた。
 目を凝らして境界線を見る。

 そして・・。
 突然前方に兵が現れた。

 数百の騎馬がラクレスの内部を目指して突き進んでいる。バッハス軍だった。
 馬の後には歩兵が続く。
 見渡す限りの兵が国境を越えていた。

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