逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
センダの代役の選出は難航を極めた。
シュテルツは諸侯に伝令を送った。だが『その日は所用があって』とはぐらかされる。
グリント―ルとして欠席する訳にはいかない。
本来なら宰相の自分が行くべきだが。・・思うに任せぬ体が辛かった。
そうするうちにも時間が経ってくる。
そして、
【まことに恐縮ながら・・】
としたため、
【もうそろそろ来る頃だと思っていた】
と返答があった。
長年の盟友にまたしても難儀をかけることになる、ベッドの上で瞑目した。
* * *
シュテルツは諸侯に伝令を送った。だが『その日は所用があって』とはぐらかされる。
グリント―ルとして欠席する訳にはいかない。
本来なら宰相の自分が行くべきだが。・・思うに任せぬ体が辛かった。
そうするうちにも時間が経ってくる。
そして、
【まことに恐縮ながら・・】
としたため、
【もうそろそろ来る頃だと思っていた】
と返答があった。
長年の盟友にまたしても難儀をかけることになる、ベッドの上で瞑目した。
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