【BL】泡沫の恋
この震える肩をいつでも抱き締められるようになる
柳さんから任されたんだ
「柳さんは何て言ってた?」
「……僕の気持ちに素直になれって…」
「そっか……」
柳さんを傷付けたことで温が傷付き俺への気持ちを塞ぎ込んでしまうと予想したのだろう
どこまでお人好しなんだろうか
俺と温がくっつかなければ柳さんにとってどれほど良い事だろうことか
「僕……和心ちゃんも永斗先輩も好きです」
「うん」
「でも違うんです」
「うん」
「僕が好きなのは……先ぱ……」
ごめんね
その先は聞けない
「……ふっ……息っ……くるしっ」
「あぁ、ごめんね」
俺が口を塞いでしまったから
柳さんには悪いけどもう我慢はしない