頼れる年下御曹司からの溺愛~シングルマザーの私は独占欲の強い一途な彼に息子ごと愛されてます~
「ママ、またおふろはいったの?」
シャワーを終えてリビングへ戻ると、すっかり目が冴えてしまったらしい凜がダイニングテーブルに着いている。
「そ、そうなの。ちょっと、汗かいちゃったからね」
「そーなんだ」
「ほら凜、ホットミルクだぞ」
「わーい!」
凜が不思議に思うのも無理は無いので何とか誤魔化すと、タイミング良く竜之介くんが牛乳が大好きな凜の為にホットミルクを用意してくれたようで、そっちに気がそれたのか、美味しそうに飲んでいく。
「亜子さんもどうぞ」
「ありがとう」
凜の隣に座った私にもカップを手渡してくれた彼は私の向かい側に腰を下ろした。
そんな竜之介くんの方へ顔を向けた凜は、
「あのね、ママとおにーちゃんといっしょにねたい!」
何を思ったのか急に三人一緒に寝たいと言い出した。
交際しているものの、依然として部屋は別々のままの私たち。
Hの後、竜之介くんのベッドで寝てしまっている事は多々あるものの、三人一緒に寝るのはあのホテルでの一夜だけ。
本音を言えば、私も竜之介くんと一緒が良い。
「おにーちゃん、いい?」
凜のお願い事を前にした竜之介くんはちらりと私に視線を向けてくると、『どうする?』と言いたげな瞳で見つめてくるので、
「……その、私としては、竜之介くんさえ良ければ、一緒でも、いいかな……」
なんて彼に任せる形で答えると、
「それなら、今日はみんな一緒に寝ようか」
嬉しそうに笑顔を浮かべながら一緒に寝る事を選んでくれた。
その後、まだ眠くないと口にする凜を宥め、三人で部屋へと戻ってベッドに入り、
「みんないっしょ、いいね!」
凜を真ん中に挟んで横になった私たちは、無邪気に笑う凜の笑顔につられて『そうだね』と口にする。
ホテルで三人一緒に眠った時にも思ったけど、こうして一緒に眠れる、そんな些細な事が幸せだ。
竜之介くんと居ると、小さな事でも幸せに思える。
今、こんなにも幸せなのに……何故だろう。
ふいに、不安が押し寄せてきた。
きっと幸せ過ぎて、その幸せがいつか壊れてしまったらどうしようと思うからかもしれない。
少しして、眠くないと言っていたはずの凜が眠ってしまい、寝息が聞こえてくる。
「凜、寝ちゃったね」
「うん、そうだね」
凜の髪を撫でてそう口にした竜之介くんは私の方を見て、「手、繋ごっか」と言いながら右手を差し出してくれた。
不安に思う時、彼は決まって私を安心させてくれる。
ずっと一緒に居たい、これからもこの幸せが続けばいいと思いながら指を絡めてしっかりと手を繋いだ私たちは、笑顔を向け合った後、幸せな気持ちに包まれながら眠りについた。
シャワーを終えてリビングへ戻ると、すっかり目が冴えてしまったらしい凜がダイニングテーブルに着いている。
「そ、そうなの。ちょっと、汗かいちゃったからね」
「そーなんだ」
「ほら凜、ホットミルクだぞ」
「わーい!」
凜が不思議に思うのも無理は無いので何とか誤魔化すと、タイミング良く竜之介くんが牛乳が大好きな凜の為にホットミルクを用意してくれたようで、そっちに気がそれたのか、美味しそうに飲んでいく。
「亜子さんもどうぞ」
「ありがとう」
凜の隣に座った私にもカップを手渡してくれた彼は私の向かい側に腰を下ろした。
そんな竜之介くんの方へ顔を向けた凜は、
「あのね、ママとおにーちゃんといっしょにねたい!」
何を思ったのか急に三人一緒に寝たいと言い出した。
交際しているものの、依然として部屋は別々のままの私たち。
Hの後、竜之介くんのベッドで寝てしまっている事は多々あるものの、三人一緒に寝るのはあのホテルでの一夜だけ。
本音を言えば、私も竜之介くんと一緒が良い。
「おにーちゃん、いい?」
凜のお願い事を前にした竜之介くんはちらりと私に視線を向けてくると、『どうする?』と言いたげな瞳で見つめてくるので、
「……その、私としては、竜之介くんさえ良ければ、一緒でも、いいかな……」
なんて彼に任せる形で答えると、
「それなら、今日はみんな一緒に寝ようか」
嬉しそうに笑顔を浮かべながら一緒に寝る事を選んでくれた。
その後、まだ眠くないと口にする凜を宥め、三人で部屋へと戻ってベッドに入り、
「みんないっしょ、いいね!」
凜を真ん中に挟んで横になった私たちは、無邪気に笑う凜の笑顔につられて『そうだね』と口にする。
ホテルで三人一緒に眠った時にも思ったけど、こうして一緒に眠れる、そんな些細な事が幸せだ。
竜之介くんと居ると、小さな事でも幸せに思える。
今、こんなにも幸せなのに……何故だろう。
ふいに、不安が押し寄せてきた。
きっと幸せ過ぎて、その幸せがいつか壊れてしまったらどうしようと思うからかもしれない。
少しして、眠くないと言っていたはずの凜が眠ってしまい、寝息が聞こえてくる。
「凜、寝ちゃったね」
「うん、そうだね」
凜の髪を撫でてそう口にした竜之介くんは私の方を見て、「手、繋ごっか」と言いながら右手を差し出してくれた。
不安に思う時、彼は決まって私を安心させてくれる。
ずっと一緒に居たい、これからもこの幸せが続けばいいと思いながら指を絡めてしっかりと手を繋いだ私たちは、笑顔を向け合った後、幸せな気持ちに包まれながら眠りについた。