黎明に君と。


「おはよう。今日も元気だね」
という声に振り返る。
「碧唯もな」
と返すが、当の本人はもう違うことに関心がいっている。
「ねぇ、今日もちょうだい」
「いいけど。こんなに沢山あってどうするの?」
「捨てるよりはいいでしょ?このこだって喜んでる」
とにこっと笑う。
半分あきれながらも、この笑顔には勝てないなと思い、ラムネに入っているビー玉を渡す。
「ありがとう、カズ」
といい早速朝陽にかざす碧唯をみて嬉しくなる。
碧唯は、この小さな村で幼いころからずっと一緒の幼なじみ。
そして、村唯一の同級生。

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