【完】おにぎり恋愛日和‼︎
これでバイト先の売り上げも伸びるし、天音さんも健康体に近付く。これぞwin-winな関係である。私はもしや営業の才能があるのかもしれない。

天音さんは「じゃあ」と口角を上げながら目を細める。

「今度頼んでみるから。オトモダチサービス、してよね」
「オトモ、ダチ・・・サービス・・・うーん、唐揚げ1個付けるくらいなら」

おっと、そうくるとは思わなかった。

言い出しっぺは私だがバイトの権限でそんなの許されるのか?オマケ分私の給料から引いてもらうとしてそれで───。

頭を抱える私の目の前で、天音さんはクスリと楽しそうに笑みを浮かべていた。
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