夏の夜、路地裏から始まるひとつの恋の行く末は
いつもの言動のせいで忘れてしまいそうになるが、彼は超がつくほどの美形だ。
最初に見た時も綺麗な人だなという印象だった。
でも、それを言うと彼は調子に乗るから口には出さない。
「その、すみません。私の勘違いだったんですね…。」
時間が経って、自分の勘違いにいたたまれなくなってきた。
「今日は、帰りますね。それではまた明日。」
それだけ言ってこの場を去ろうとする。
ただでさえ暑い夏場の夜なのに今はそれとは違う暑さまで加わってしまった。