ズルいよ、藤堂くん


「〜〜っ、」



わざとらしく、耳元で囁くとかっ‼︎



藤堂くんの言葉が、直接、脳に響いてきて。



隣の席よりも、
ずっとドキドキするよ.....................っ。



もう、ドキドキが、
抑えられないままでいると。



「早川さん、かわいすぎるね、」



ふと、顔を上げてそう言った藤堂くん。



ぶつかる視線は、凄く近くて、逸らせなくて。



藤堂くんの顔が、
めちゃくちゃ近くになったとき。



「............んっ、」



気づいた時には、
くちびるに一瞬触れた柔らかい感触。



〝何が〟起きたのか分からなかったのに。



「ここ、予想通り、1番柔らかいね」



そう言いながら、
触れて来た場所は〝くちびる〟



〝ファーストキス〟なんて、
まだまだ先だと思ってたのに............



初めては、甘くて。



それと同時に、なんで、
藤堂くんがそんなことしたのか?って。



ねぇ、
──────分からないよ、藤堂くん。


< 27 / 36 >

この作品をシェア

pagetop