期待の将星と毎日てんてこ舞いな洗濯メイドの、やんごとなき関係。
 毎日が物凄く多忙だとしても、見返りが大きければやる気も出る。洗濯と一口に言っても覚えることは数限りなく無数にあり、日々を重ねて習得していけば楽しくもなって来た。

 働いてみれば、とてもやりがいのある楽しい仕事だったのだ。

 そして、運の良い私には、城で働く事になってすぐ、もうひとつのとびきりの幸運が訪れた。

 私たちが一般教養を学ぶ学校に入る頃に、一人軍人になるための学校へと入り、何年も会っていなかった幼馴染のガイが、わりとお偉いさんの軍人となって既に働いていたのだ。

 あちらから声を掛けてくれたガイは、同じ職場に顔見知りが居ると嬉しいと、私が休憩に使う場所にまで何度か遊びに来てくれた。そうして、私と会うたびに仲を深めている時に中佐だと名乗っていた彼は、私が知らぬ内に副将軍へと出世していたらしい。

 あれよ来れよという間に私と付き合いはじめてそんなに時間は経っていないというのに、ガイは七大将軍の座まで上り詰めてしまったのである。

 私より二つ上の彼は、当たり前だけどとても若い。

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