相思相愛・夫婦の日常~羽♡兎編~
『━━━━━え?妊娠……?』

『あぁ、羽咲。
相手の男、恋人なんだろ?』
『相手の人にも、知らせなきゃでしょ?
どっちにしても、心配するだろうし』

『姉ちゃん!いい加減、教えろよ!!』
『俺が、連れてきてやるから!!』

『そう…いいの。もう……』

『羽咲!!』
『あなた!
━━━━━━羽咲ちゃん、落ち着いて聞いて?』

母親が父親をなだめ、羽咲に向き直る。

『事故で、羽咲ちゃんの子宮がね……』

『え?』

『傷ついて、どうしようもできなくて、切除せざるおえなくて………』

『え……それ…って…』

『羽咲、お前はもう……』

『妊娠…出来な…い…って、こ…と……?』

母親が、涙を流す。
父親や、時哉と黒羽も項垂れていた。


羽咲は思った。

“罰だ”と━━━━━━

自分の欲求に負けて剣豪に溺れ、色んな人を裏切り、自分勝手に生きた自分への“罰だ”と。


『パパ、ママ』

『羽咲?』
『羽咲ちゃん?』

『時くん、羽くん』

『姉ちゃん…』
『兎ちゃん…』


『━━━━━━━話、聞いてくれる?』

羽咲は“全て”
そう━━━━━全てを包み隠さず、四人に話した。


憧れの先生に再会し、妻子持ちと知っていながら関係を持ったこと。
その後もズルズルと関係を続け、裏切り続けたことを。


母親は、ただ…泣いていた。

『ごめんなさい、みんな…
ごめんなさい!ごめんなさい!』

ガン!!!と父親が、壁を殴る。
『そいつを、ここに連れてこい!!
俺の娘を良いようにもてあそびやがって!!!』

『親父…
俺が連れてくる……』
『俺も。
絶対、許さない……!!』

そして黒羽と時哉も、怒りに震えていた。


『━━━━あぁ、久目 剣豪。
今は、◯◯小の教師らしい』

時哉は、当時暴走族の総長をしていた。
仲間達に連絡し、剣豪を探そうとしていた。


仲間達によって、すぐに剣豪は病院に連れてこられた。

『お前か!!』
時哉が、剣豪を睨み付ける。

『羽咲は!!?』

『兎ちゃんの名前を、気安く呼ぶなクズ!!』
黒羽も、怒りに震え鋭く見つめる。

『お前のせいで姉ちゃんは、ずっと苦しんでた!』
『まさか、愛人にさせられてたなんて……!
もっと早く気づいてたら、兎ちゃんをこんな苦しめずに済んだのに……』

時哉と黒羽は、苦しみに顔を歪ませ言葉を吐き出した。
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