王子は私のモノなんです!
それは相手のいないチェスをするように容易くて。
面白いくらい簡単に潰しあった第一王子と第四王子はセルジオの上から消えた。

面白いくらい簡単な展開に笑いすら起きないのは、セルジオの心にいるのがカテリーナだけだからで。
そしてそんな心臓とも言えるカテリーナが部屋に飛び込んできた。


「どっ、どういうことですかセルジオ!」
「どうしましたか、カテリーナ?」

自然と頬が弛む事を不思議に感じる。
彼女の前ではこんなに簡単に笑えるのだと実感した。

「どうしましたかではありませんわ!貴方の継承順位が上がり現在第二位です、貴方の派閥まで出来たとの事ではありませんかっ」
「あれ、そうでしたか?」

なんて白々しく答えると、小さく悲鳴を上げるカテリーナが可愛くて。

“あぁ、カテリーナのナカに入りたいな”
なんてぼんやり考えながら慌てる彼女を眺めていると、侍従がドアの外から声をかけてきた。


何も返事をしない俺に怪訝な顔を向けたカテリーナが、仕方なく侍従に入るように指示を出す。
部屋の主である俺からの許可ではないことに戸惑ってはいたが入室してきた侍従が手紙を渡しそのまま出ていった。
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