私がアナタの運命です!-運命だから当然なのに、根拠を求められても困るんですがっ-
 そしてその感動に浸る暇なく唇が深く重なり、舌と舌が絡み合う。

 
“こんな幸せなことがあるなんて”

 だってこんなの。
 こんなのまるで――
 

「――私のこと、好きみたいだわ」
「……は?」

 思わず私から本音が溢れる。
 口にしたその響きだけで、私は蕩けるような心地になり――……


 そして反対に、私を蹂躙していた舌も、ずっと私の胸を揉んでいた手も乳首をカリカリと擦っていた指先までもがギシリと固まった。
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