私がアナタの運命です!-運命だから当然なのに、根拠を求められても困るんですがっ-

最終話.運命じゃ、なくても

「? ジ……」
「ほーぉ?」

 ヒクヒクとジルの目元が痙攣したかのように動き、ギョッとする。

「ど、どうし……っ」
「やっぱりあれか。運命か。運命のくだりが成立しねぇとこんなにわかりやすくアピールしても俺の気持ちには辿り着かねぇのか」

 はぁぁ、とここ最近で一番大きなため息を吐いたジルは、胸を揉んでいた右手をするりと下ろし私の蜜壺に触れた。

「ひゃっ」

 最愛の義弟から与えられる口付けや愛撫に、すっかり熱を孕んでいた下腹部からはくちゅりと潤った音が響く。


「安心しろよ、俺はどっかの誰かみたいに無理やり挿入したりしねぇから」
「やっ、待って、ジ――ぁあん!」

 浅いところをぐちぐちと指先で弄り、内壁を擦られる。
 
 無理やりジルのモノを挿入しようとした時はあんなに突っ張り激痛を伴ったのに、溢れた愛液をたっぷり指に絡めたジルの指はあっさりと奥まで飲み込んでしまって。


「ハッ、簡単に挿入ったな?」
「やぁあ、言わな、で……っ」
「なんで? 俺は事実しか言ってないけど」
「うぅっ」
「ほら、シルヴィは他に言うことがあるだろ?」

 
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