心の中だけうるさい私はウチの坊っちゃんが可愛くて仕方ない
 私が露になった胸を両手で持ち上げながらそう言うと、ごくりと唾を呑んだ坊っちゃんがゆっくりと胸に手を伸ばしてきた。


 指先で弾力を確かめるように下乳をつつき、私の顔色を窺いつつ手のひら全体で優しく包む。

 そのまま軽く握られると、坊っちゃんの手のひらが私の乳首を軽く掠めてピクリと体が跳ねた。

「!」

 私が反応したことに気付いた坊っちゃんは、戸惑いつつ私の顔をじっと見るが残念ながら表情筋の死んでいる私からは何も読み取れないだろう。

 
“これは教育。それに表情からどう触れるのがいいかを伝えられない私は全て口に出してお教えしなくてはならないんだわ”


 その事実に気付いた私は、パッと坊っちゃんを真っ直ぐ見て。

「イメルダ?どうした、痛かったか……?」
「僭越ながら申し上げます」
「ぅおっ!?お、おぉ、言ってみろ」
「もっとお楽しみください」

 戸惑いながら胸から手を離そうとされた坊っちゃんの腕をきゅっと掴み、逆に押し付けるくらい胸に揉ませながらそう伝えると、坊っちゃんはきょとんとしてしまわれた。
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