王国秘蔵の『悪魔の子令嬢』は未来を知っている。~すべてを救うためになら、宰相にだってなってやる~
【冒頭部分プロット】

▼第一話
 ブラドリス公爵家の婚外子・サディアは、「何故私まで連座に」と理不尽に怒りながら処刑台に立っていた。

 第二夫人の子として生まれたサディアは、悪魔によく似た色の髪と瞳を持ち、母親は男爵家の出で後ろ盾も乏しい。その母も幼くして亡くなってしまったため、継母と異母兄から日々虐げられ、常に「身の程を弁えてでしゃばるな」と言われて育った。
 大人になってからは、領地経営の才能を活かして密かに父の補佐役を勤めていた。能力を買ってくれている父は「才能があるのだからもっと前に出てもいいのだぞ」と言うものの、私が虐げられている事に気付いていない父を困らせるのは嫌だったため、結局「お父様に喜んでもらえるだけで嬉しいから、これ以上は望まない」と答えた。
 しかしある日、父の急死の知らせが届く。

▼第二話
 父は、馬車の移動中に土砂崩れに遭って亡くなった。
 暫定当主となった異母兄たちからの虐げが一層激しくなる一方、国から「代々宰相を輩出しているブラドリスからの宰相候補選出」を求められ、異母兄が自ら志願。当主と宰相、両方とも欲張ろうと画策した挙句、別の候補者に敗北し、その後国の上層部が間違った方向に国政の舵を切り、隣国と戦争になり敗戦。しかし異母兄はプライドをかかげ、勝戦国に反旗を翻そうとして今の一族郎党処刑される原因を作った。

 国の上層部に考えを伝える伝手もなく、進言するも異母兄には聞く耳を持ってもらえなかった。もし進言が通ったら、「身の程を弁えろ」という言葉に従わずに生きていたら。そう後悔する一方で、最後には「っていうか、私を連座に巻き込むような事をしでかした異母兄クソ野郎、ふざけんな」と叫びながら、処刑が執行。
 しかし目が覚めた時、サディアは若かりし父の隣で、ものすごく斬新で芸術的な絵を描いていた。(逆行)。

▼第三話
 自分が子どもの頃に時を戻っている事を知り、少し頭が混乱するサディア。しかし父が母の名を口にしたため、走って母の部屋に行く。
 向かった先にはベッドの上で体を起こして寝ている母の姿があった。
 母は病気でサディアが8歳の誕生日の日に亡くなった。まだ生きているなんて夢のようだ。サディアが泣きながら駆け寄りギュッと抱き着く中、追いかけてきた父もやってきた。
 逆行前の人生で最も幸せだった時の光景が目の前にあると思ったサディナは「この二人を守りたい。未来を知っている私にならそれができる。でも二人の命を救うだけじゃ足りない。このまま出しゃばらずに生きていれば、きっと処刑時の光景が再現される。だからこれからは出しゃばって生きる。まず強欲傲慢クソ野郎な異母兄から『ブラドリスで最も有望な次世代』の地位をもぎ取ってやる!」と心に誓う。
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