身代わり王子(♀)は絶対絶命?!〜この度は、政略結婚することになりまして〜

2話

リンデンヴェルク国は、弔事と慶事に沸いていた。先王とその後継者である王子が立て続けに亡くなり、その腹違いの妹であったルベライトが女王として即位したのだ。
すると即位まもなく、王配を誰にするのかという話をひっきりなしにされルベライトはウンザリしてしまう。
実は()()は王位争いを嫌う側妃が性別を偽って育ててきた「王子」だったのだ。

嘘がバレたら、最悪虚偽罪とやらで投獄すらもありえてしまう。
考えた末が「どこか他国の体の弱い王子と婚姻すれば『子供ができなくても仕方なかった』と言い訳できる」という苦肉の策だった。
調査の結果該当する人物がいたのは亜国だけ。どんな人物か確かめないまま早速婚姻を申し込むのだった。
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