女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「それは病院で検査しないとね」
「いやいや、真顔で返さないでよ。そんなさらりとプロポーズされて……ビ、ビックリしてるんだから」
 気が動転しているのか、おろおろしている彼女がおもしろい。
「前に予告はしたと思うけど」
 自分では突然のプロポーズではなく、自然の流れで口から言葉が出ていた。
 だが、こいつに俺の思考がそう簡単に読めるわけない……か。
 これからはいろいろ自分が思ったことを言葉にすべきなんだろうな。
「それでも不意打ちだったんだもん。もう……玲人くんったら。……私でいいの?」
 急に優里が不安そうな顔で確認してくる。
 まだ不安に思うんだな。
「だから、優里しか嫁にしないよ」
 甘く微笑んで、彼女の唇を奪った――。

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