ひとたらしどうし
とにかくッ!


さらう!さらってやる!!


そんな、宣言のもと、手を引かれてアパートの階段を降りる。


私が降りやすいように、腕を支えてくれる、抜かりのなさ。


照れたような口調も、当たり前のように繰り出される、気遣いも。


相手が叶夢さんで、叶夢さんにとっての私だから。


なんどだって、もう、恥ずかしげもなく言える。



『恋人どうし』の、ふたりだから。



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