才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

慶ちゃんは自分の中学の頃の事を話してくれた。


中学二年の時に親の離婚で転校した学校がりっくんの中学校だったらしい。


慶ちゃんは私より早くりっくんと出会っていた。


友達もまだ出来ていない二学期に入ってすぐに体育祭があった。


慶ちゃんは借り物競争に出て書いてあるモノを見ると異性と手を繋いでゴールすると書いてあったらしい。


そんなの転校したばかりで無理と本部に行って先生と走ろうと思ったら本部に役員でいた相馬くんが何て書いてあるの?と声をかけてくれて紙を見せたら僕が走るよと言ってくれて相馬くんと手を繋いで一番でゴールをしたの。


やったね!とハイタッチをしてくれてお礼を言うと隣のクラスの転校してきた子だよね、早くみんなと慣れるといいなと爽やかに言ってくれたんだって。



ふふっ、りっくんらしい(笑)



それからクラスのテントに戻ると一番を取った事と相馬くんと何話したの?とかでそこから友達が出来て慶ちゃんも好きになったんだけど、相馬くんには彼女がいたから告白もする気もなくて今に至るらしい。


慶ちゃんは優しい相馬くんの事だから可愛い彼女と続いてると思っていて、だから私が相馬くんと付き合ってるのがちょっと信じられなくて昨日は変な態度を取ったと独り言は終わった。


りっくんはほんと誰にでも優しいや。



食器を一緒に下げにいき教室に戻った。


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