ファーレンハイト/Fahrenheit
後ろから降り注いだ思いがけない言葉に驚いて優衣香を見た。優衣香は俺の服を掴んでいた。本当にしてもいいのか、優衣香の顔色を伺う。
優衣香は唇を引き結び、俺を見上げ、唇に視線を落とした。
――本当に、いいの?
俺は優衣香の肩に両手を乗せ、目を閉じる優衣香に唇を合わせた。薄くて柔らかい唇だった。
目を開けた優衣香の瞳は潤んでいる。俺の腰に添わせていた優衣香の指に力が入った。
――もっとしていいの?
そんな目で見られたら、俺はもう止められない。
右手で優衣香の頭を抱え、左腕で優衣香の腰を抱いた。優衣香を引き寄せて優衣香の唇を歯を、舌でこじ開ける。優衣香の上顎を舌でなぞり舌を絡ませる。
混ざり合う水音と苦しげな優衣香の吐息が響く。
唇を離して、優衣香の半開きの唇に視線を落とす。
優衣香の唇から溢れた唾液を舌で絡め取り、濡れる唇を舌でなぞり視線を合わせると、優衣香がまた唇を合わせて来た。
優衣香が漏らす甘い吐息は、劣情を煽る。
――優衣ちゃんなんで……なんで今なの……。
抱きしめた優衣香の向こうに花瓶に挿した二本の薔薇があった。
意味は――。
この世界にふたりだけ
――このまま時が止まってくれれば良いのに。
優衣香は唇を引き結び、俺を見上げ、唇に視線を落とした。
――本当に、いいの?
俺は優衣香の肩に両手を乗せ、目を閉じる優衣香に唇を合わせた。薄くて柔らかい唇だった。
目を開けた優衣香の瞳は潤んでいる。俺の腰に添わせていた優衣香の指に力が入った。
――もっとしていいの?
そんな目で見られたら、俺はもう止められない。
右手で優衣香の頭を抱え、左腕で優衣香の腰を抱いた。優衣香を引き寄せて優衣香の唇を歯を、舌でこじ開ける。優衣香の上顎を舌でなぞり舌を絡ませる。
混ざり合う水音と苦しげな優衣香の吐息が響く。
唇を離して、優衣香の半開きの唇に視線を落とす。
優衣香の唇から溢れた唾液を舌で絡め取り、濡れる唇を舌でなぞり視線を合わせると、優衣香がまた唇を合わせて来た。
優衣香が漏らす甘い吐息は、劣情を煽る。
――優衣ちゃんなんで……なんで今なの……。
抱きしめた優衣香の向こうに花瓶に挿した二本の薔薇があった。
意味は――。
この世界にふたりだけ
――このまま時が止まってくれれば良いのに。