ファーレンハイト/Fahrenheit
#04 最強の作戦
十二月十二日 午前二時三十五分
松永敬志はバーにいた。
バーテンダーの望月奏人からクリスマスのラッピングが施されたギフトボックスを手渡された松永は困惑している。
「なにこれ?」
「クリスマスプレゼントだよ」
「わー! 嬉しい! ありがとうモッチー!」
「アハハ、俺じゃないよ」
「えっ……誰からよ?」
笑顔のまま何も答えない望月に促され、ラッピングを開けると箱に手紙が貼付してあった。それは洋封筒で、松永のフルネームが宛名として書いてある。
「あら、手紙があるんだね」
「ん……? もしかして……」
「そうそう、笹倉さんだよ」
「えっ! 本当に!?」
松永は、クリスマスの朝に枕元のプレゼントを見つけた子供のようにはしゃぎながら、箱を開けた。
「マフラー、かな?」
「マフラー! マフラー! 」
「アハハハッ! 松永さんってそういう顔するんだねー」
松永はマフラーを取り出し、頬ずりをした。
「アハハハッ! マジかよ! アハハハッ」
「だって! すっごい嬉しいもん!」
松永はそのマフラーを首に巻き、手紙を読み始めると、望月はキッチンへ行った。
松永敬志はバーにいた。
バーテンダーの望月奏人からクリスマスのラッピングが施されたギフトボックスを手渡された松永は困惑している。
「なにこれ?」
「クリスマスプレゼントだよ」
「わー! 嬉しい! ありがとうモッチー!」
「アハハ、俺じゃないよ」
「えっ……誰からよ?」
笑顔のまま何も答えない望月に促され、ラッピングを開けると箱に手紙が貼付してあった。それは洋封筒で、松永のフルネームが宛名として書いてある。
「あら、手紙があるんだね」
「ん……? もしかして……」
「そうそう、笹倉さんだよ」
「えっ! 本当に!?」
松永は、クリスマスの朝に枕元のプレゼントを見つけた子供のようにはしゃぎながら、箱を開けた。
「マフラー、かな?」
「マフラー! マフラー! 」
「アハハハッ! 松永さんってそういう顔するんだねー」
松永はマフラーを取り出し、頬ずりをした。
「アハハハッ! マジかよ! アハハハッ」
「だって! すっごい嬉しいもん!」
松永はそのマフラーを首に巻き、手紙を読み始めると、望月はキッチンへ行った。