アラフィフママを溺愛するのは植物男子でした

6・アラフィフには刺激が強すぎます‼︎

 ああ、本当にどうしよう。
 とんでもないものを育ててしまった。
 ちょっと今、名前を考える余力はない。

 そういえば、種が入っていた袋に説明が書いてあったわよね。
 えぇと……なになに?

・花が咲いたら、寝室に置くと寝ている間にリラックス。

 寝室……?
 って、寝ているそばに置いておけってこと!?

「ちょっ……と待って。あなた、寝室に置くとどうなるの?」
「はい。結衣子さんが寝ている間に、癒すことができます」
「癒す……って、どいういう風に?」
「えぇとですね、寝ている結衣子さんの頬を撫でたり、髪を撫でたりですね……」

 そ、それだけならまあ……。
 動けないんだから、間違いは起きなさそうだし。

 ものは試し。
 私は、彼を植物だと自分に言い聞かせて、寝室に置いてみることにした。
 まるでアロマを焚いたような、ふわりといい香りが漂ってきて、私は知らず知らずの内にスウっと眠りについた。
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