泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
真っ青な天を仰いで、ジオはあまりの事実「役立たず」の称号に打ちのめされた。
まだ空を仰いで固まっているジオに、ルキナはせめてもの助言をしてやる。
「お前、レオ様から何を学んでんだよ?」
「レオ?」
ルキナが親指で背後を指させば、ここはそんなに狭い場所でしたか?と聞きたくなるほどにくっついた熱愛国王夫婦が、こっちに向かって歩いて来る途中だった。
「レオ様親衛隊の中では常識だけど、レオ様はサーシャ様と想いが通じ合う前から出会って数日でキスしまくってたらしいぞ?」
「親のそういう話さ、あんまり聞かないでしょ……しかもそれレオが絶対悪いじゃん。どこ見習うんだよ」