泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
ステラの青い瞳からぽろっと一粒涙が風にさらわれた。
(また泣いたー!!)
(ジオ様って、優し過ぎる……)
ぷるぷる震えるステラに胸がハチャメチャどっきんするジオは、ステラの背中を優しく押して部屋へ帰るように促した。
「大丈夫!絶対、何もしないから!絶対!だからもう疲れたでしょ寝よ!って違う違う一緒にって意味じゃなくて!
俺、そのへんで寝るから!ってさあ!俺ずっと一人で喋ってない?!」