泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
ステラがオドオド黙っていると、幼馴染のルキナが目元のえっちなホクロを歪ませて笑う。
「ジオは優し過ぎるってのがカルラ国の総意。もしこいつヘタレててウザいって思ったら相談して。ボコる」
レオナルドも煌めく顔でニヤついた。
「手を出して欲しいのに、優し過ぎて手出してくれない!何コイツ!って思ったら、俺に言えよ?その晩はすごくなるように俺が指導してやる」
「は、はい……?」
「もう!二人ともうるさい!」