帷くんは秘め事が大好きらしい

「そろそろ準備できたか?」


「東条くん」


「元生徒会長のこの俺が、シャッターを押してやる。カメラに向かって、最高の笑顔を見せろよ。じゃあ撮るぞ~」



チア全員、キラキラ笑顔でハイチーズ。



「イエ~~~イ!!」




まどか先輩を中央に囲んでの、記念撮影会。


「私も、まどかの隣で撮りたい~」


「帷くんどいて。今度は私が、まどか先輩に抱き着くんだから」


「アハハ~ まどかちゃん大人気だね~」



たくさんの女子が、笑顔の花を咲かせていて



「みんなごめんね~ 俺はまだ離れたくない。まどか先輩の温もりを堪能していたいから」


「帷くん、恥ずかしいからそろそろ離れてよ~」



まどか先輩も、顔を真っ赤に染めながら微笑んでいて



――まどか先輩が、幸せそうで良かった。



大好きな人を、後ろから抱きしめながら

俺は心の中が、HAPPYで満たされていたのでした。







< 254 / 263 >

この作品をシェア

pagetop