猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
こんなの相手にしないで、うまく流せばいいのに。
やっぱり面と向かって言われたら、傷つかないわけなくて。
なんて返したらいいか、言葉に詰まっていると。
柚和くんが、わたしの前にスッと立った。
まるで鶴木くんからわたしを守るように。
「おっ、もしかして那花の彼氏?」
「そうですけど」
どうしよう。
柚和くんに迷惑かけてる。
それに、たぶん……かばってくれようとしてる。
「まあ、那花って顔だけは可愛いもんな。理想の王子様演じるの大変そ~」
鶴木くんはこういう人だから。
言い返すだけ無駄……って自分に言い聞かすしかない。