喫茶店の悪魔
横顔が綺麗。少し変態気質だが、ずっと見ていられると思う。
でもずっと見ていたりしたら、きっと天さんに「俺のこと見てただろー?」とからかわれてしまうし、やめておこうと目をそらす。
写真をノートに入れてるくらいだったら、きっと、とても愛しい人だったんだろうな。
まあ、元カノの写真入れてるとかちょっと未練ありすぎて気持ち悪い気もするけど。
毎日ラブラブしてて、毎日「今日も可愛いね」って言い合って?そんなことを天さんとあの髪の長い女性と?
想像はできる。できるけど…なんか、な。
やっぱり、想像できない。
6時頃、やっとのことバイトが終わる。ここから近くの服が売っている店まで歩く。
今日はとてもとても、夕陽が綺麗だ。コンクリートの歩行道が、優しい夕陽色に染まっていた。
オレンジ色の太陽が沈んでいく。あれが沈めば、暗闇になって夜の空になるんだろう。
朝心配していた雲の厚さがあったことが想像もできないほどに、晴れている。
白い雲は細く綺麗な夕陽が見えている。