星愛空～届かなかった手紙～

ーークリスマスイヴーーー

朝が来た。
冷たい風が窓から入る。
明るい光が窓に差し込む。

今日雄樹とパーティーをする日だった。
私はこの間のことを思いだした。

…………どうしよう。
どくどくと音をたてる胸。

HIV……。
この事実さえなければー…。

私はため息をつき、
普段から相談にのってもらってる大地兄ちゃんに電話してみようと考えた。

大地兄ちゃんとはこの前、電話をした。
電話はむこうからかかってきた……………。

話の内容は、
大地兄ちゃんは葉凛と付き合うことにしたらしい。
私は何故か関東での出来事が昔のことのように感じるー…。

ーーーそれは幸せだから。

……………でも今は何故か心細くてー…。

戸惑っていると携帯の画面が光った。
それと同時にー…。

♪～♪♪～♪～♪♪～～♪～～

「メール……」

ーーー新着メール一件。

「…………雄樹………………から……」
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送信者 : 篠原　雄樹
件名　 : 今日の事。
本文 :
この前はごめん。
やっぱり、華波は初めてやもんな。
ごめんな。

今日は待ち合わせ場所こいよ。
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