星愛空～届かなかった手紙～

逢いたい。

会いたいー…。


ーーーーダッ
私は立ち上がって
走って病院に帰ることにした。

こんなことしてる場合じゃないよー…。
私は要君のそばにー…。
要君のそばにいなきゃ。

「ﾊｧｯ……ﾊｧ…………ｯ……」

私は息が切れるほど走った。

今会いたい。
今すぐ会いたい。

遅すぎないうちに…。
間に合ううちにー…。

もうー…後悔だけはしたくないからー…。

私は急いで病院に入った。
そしてひたすらあの看護婦さんを探すー…。

一階におりて、
要君の病室に行った。

もしかしたら、要君が
意識を取り戻して寝ているかも知れないー…。

もしかしたら要君が笑って待っているか
も知れないー…。

もしかしたら、要君がー…
しゃべれるようになってるかもしれないー…。