Fortunate Link―ツキの守り手―


「お、お前…何でここに?」

「そりゃぁ、こっちのセリフだ」

今日はいっそうその目つきが険しく鋭く感じられる。

よくよく見るとアカツキの肩にはあの日暮夕月(ヒグラシユヅキ)とかいう保健医に貰った九官鳥の九兵衛がちゃっかり乗っていた。

今日はあの時と打って変わって大人しくしている。

しかも白石さん達には全く見えてないようにスルーされているので、俺もその存在をスルーすることにした。


「…というかお前、部活は?」

「今日は休みだ」

仏頂面で答えるアカツキ。


マジか…と思った。

アカツキは休日でも大抵部活をしに学校へ行っている。

なぜだか、こいつは部活動に関してだけは並々ならぬ情熱を燃やしているのだ。

それが今日に限って偶然にも休みで、しかも偶然にもこんな場所で会うだと?

何と言うか、出来すぎている。


「…ほんっっと行くとこ行くとこばかり現れて、まるで私の邪魔をしようとしてるとしか思えないぐらいの偶然ね」

白石さんが苛々MAXな口調で言う。

「それはこっちの台詞だ、てめぇ。
行く先々でシュンと一緒たぁ、一体どういう了見だ?」

顔を突き出し、相手を睨みつけるアカツキ。

二人の間に青い火花がバチバチと散る。
どうしてこの二人は出会うと、油と水より酷いのだろう…。

誰かこの場を収拾してくれ、と思っていると、アカツキの脇からひょこっと二人の女子が出てきた。


「す、すみません。
私達がツッキーを誘ったんですぅ」


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