18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~
到着した場所に、私は驚愕してまたもや体が硬直した。
高くそびえるタワーマンション。
まさか、彼の家に来ることになるなんて思いもしなかった。
遥さんはエントランスでオートロックを解除して、私に手招きをする。
ドキドキしながらエレベーターに乗って、35階のフロアに出ると一番端が彼の自宅だった。
「どうぞ。あまり綺麗じゃないけど」
と遥さんがドアを開けて私を自宅に入れてくれた。
「お邪魔します」
中に入ると広い玄関に長い廊下が続いていた。
一番奥がリビングになっている。
彼が用意してくれたスリッパを履いて、私は恐る恐る室内へ足を踏み入れた。
リビングは壁いっぱいのガラス張りになっていて、角部屋のここからは広く景色が見渡せる。
私は思わず「わあっ」と声を上げてしまった。
「夜景はもっと綺麗だよ」
と遥さんが言った。
私は振り返って、室内を見まわした。
壁にはおしゃれな絵画が飾ってあり、観葉植物が置いてある。
シンプルなテーブルとソファがあり、あまり物がないのですっきりとした空間になっている。
男の人の部屋にはじめて入ったけど、散らかっているイメージとはまったく違っていて驚いた。
遥さんは綺麗好きなんだなあ。